最近話題の無機塗料についてご案内します。無機塗料とは、アクリル、ウレタン系の塗料ではなくガラスなどの無機物を主成分とした塗料です。(有機物も含まれています。)何と言っても一番のメリットは、20年以上といわれる耐久性です。有機塗料は、紫外線の影響で劣化が進みますが、有機物の含有量が少ない無機塗料は、紫外線の影響を受けにくいことで、耐久性に優れたものになっています。
※無機塗料を使用したアフター画像です。弊社ホームページの施行事例に掲載されています。
そもそも無機塗料は2002年頃に発表された新しい塗料で、耐久性を売りにして評判になっていましたが、『あざやかな色がでない』『弾力性がないため密着性に劣る(使いにくい)』などのデメリットも多くありました。しかし、現在では開発、改良が進み発色、柔軟性においても、ウレタン、シリコンの塗料とも遜色のないものになりました。
無機塗料は耐久性以外にも、『紫外線に強いためなかなか色褪せない。』『埃、塵が付着しにくい。』『カビが発生しにくい。』などの美観性に優れ、さらに防火性も備えています。いいところばかりの塗料ですが、もちろん選定には検討することがあります。
1)無機塗料選定の検討課題
①コストが上がる:よく使われているシリコン塗料で塗装するより、3割から5割増しになります。(塗装面積、塗装面の状態、外壁材により前後します。また、各メーカーの製品にもよります。)いい材料を使うわけですから高くなるのは当然ですが、予算との兼ね合いも考えなくてはなりません。長く使えることを考えればコストパフォーマンスはいいと思うのですが・・・・・・・
②外壁材、コーキング材などとのバランス:高耐久な無機塗料で外壁塗膜は20年以上の耐久性を得ても、コーキング材や外壁材自体が20年もたなければ、その耐久性は意味のないものになってしまうことになります。塗装面全体のバランスの検討も必要です。
③外壁材との相性:ヒビが入りやすいコンクリート、モルタルを使用している戸建てには、塗料自体も塗膜が固くなり弾力性も乏しいため割れてしまうことがありますので不向きだと言われていました。やはり最近では、改良が進んでいて、現在外壁材(面)を選ばないと発表している製品もあります。検討課題に入れなくていいのかもしれません。
2)無機塗料の種類
無機塗料には有機物も含まれています。どのくらいの割合で含まれているかは、それぞれの製品によります。これは、割合に規定がないからです。一定の耐久性を残しつつ出来るだけ有機塗料のいいところを取り入れた無機塗料にすることを目的とした製品もありますし、本来の高耐久を求めた製品もあります。メーカーにもよりますが、『有機・無機のハイブリット』と銘打って、分かりやすく両方のメリットを組み合わせている製品もあります。
3)お勧めの無機塗料
株式会社大登では、シーカ・ジャパン株式会社スーパーセランフレックスをお客様にご提案しています。これは『有機・無機のハイブリット塗料』で、両方のメリットを組み合わせていること、そしてコスト面でも無機塗料の中ではリーズナブルな設定になっている塗料です。下記に添付してみますのでご参考にしてください。
製品名 | ダイヤスーパーセランフレックス 超耐候性、柔軟型、超低汚染型、防カビ、防藻、安全性、透湿性、防水性、旧塗膜適性、全艶、半艶 |
特長 | 1.変性無機塗料の持つ最大の特徴、フッ素樹脂塗料をしのぐ耐候性が建物の美観を長期にわたり維持し、保護します。 2.柔軟性に優れた塗膜によりシーリング上に施工した場合のひび割れリスクを軽減します。 3.親水性の高い無機の塗膜が汚染物質を寄せ付けず、雨水で汚れを落とす特性を持ちます。 4.各種上塗材の中では最高クラスの透湿性を発揮します。 5.防カビ・防藻性を有し、カビや藻の発生を抑制します。 6.各種下地調整材を使用することにより、幅広い下地適性を発揮します。 |
荷姿 | 15Kg(14/1Kg)セット |
適応下地 | モルタル、コンクリート、ALC面、窯業系サイディングボード面及び各種塗膜面(シリコン・フッソ樹脂塗料、無機塗料、光触媒などの下地は別途お問い合わせ下さい。) |
材工設計価格 | ¥2,800~(1平方メートル当たり) |