屋根・瓦工事
スレート屋根
現在の日本の家屋ではスレート屋根は最も普及している屋根材の一つです。耐用年数は20年~25年とも言われておりますが、10年目を目安に塗装によるメンテナンスが必要です。劣化が進みすぎますと、新たな屋根材を葺く工事が必要となってまいります。
以下は屋根の劣化の事例(サイン)です。
スレート屋根の劣化
藻やコケの発生
塗装面が白亜化
屋根材の剥がれ
屋根材の割れ・欠損
スレート屋根工事の種類
スレート屋根の改修工事の際には、屋根の状態に合わせ、
『屋根塗装』 『屋根カバー工法』 『屋根葺き直し工事』
の3つの内のいずれかを行うこととなります。それぞれの工事の概要についてご案内致します。
屋根塗装工事
スレートが劣化し、表面の撥水効果が失われてくると、屋根材に水分がしみ込んでゆき、家屋への雨水の浸入を許してしまいます。塗装を行うことにより、本来の防水性を取り戻すことが出来ます。
屋根塗装工事の流れ
①洗浄作業
②部分補修
③下塗り
④中塗り
⑤上塗り
⑥塗装完了
屋根カバー工法
既に雨漏りが発生してしまっているなどの場合や、屋根全体に損傷が広がっているなどの場合は、屋根材を葺き替える修繕が必要となります。その一つがカバー工法です。既存の屋根の上から防水シートとガルバリウム鋼板などの軽量金属屋根材をかぶせます。
- スレート材などのような平らな屋根材の上から施工可能です。
- 既存屋根材の撤去作業、処分費が発生しないため、完全な葺き替えと比較して短期間で低コストの工事を行う事が可能です。特にアスベストを含む屋根材の場合には処分費も割高となるため、メリットは大きいです。
①足場の設置
②板金類の除去
③防水シート
④屋根材の設置
⑤板金工事
⑥作業完了
葺き替え工事
既存の屋根材を撤去の後、軽量のガルバリウム鋼板を施工する工法です。
- 屋根の軽量化による耐震効果が期待できます。(特に瓦屋根の場合は、8割以上重量を軽減化できます。)
- 屋根下地に著しい傷みが発生している場合は、同時に下地の張り直しを行うことによって建物の耐久性を高めるなどのトータルな改修効果も期待できます。
①瓦下ろし作業
②野地板設置
③ルーフィング設置
④新規屋根材 上葺き
瓦屋根
日本瓦・洋瓦・セメント瓦など瓦にも多くの種類があります。日本瓦は耐用年数が50年~80年と長期的ですが、地震や台風の際に瓦がズレたり欠落してしまうことが多くあります。
瓦屋根の劣化の実際
欠落
ひび割れ
漆喰剥がれ
ずれ
瓦屋根工事の種類
瓦屋根に対しては、ラバー工事、漆喰工事、葺き直し工事などを承っております。
ラバー工事
雨漏りに対する簡易的な補修のため、または台風や地震などによる瓦のズレを抑える為に、瓦と瓦をシリコンで部分固定します。
施工前
施工後
漆喰工事
瓦棟部の土台となる土を雨水から保護する為に施工されている漆喰は10年を目安に補修工事を行う必要があります。
施工前
施工後
積み直し工事
瓦屋根において発生した雨漏りを止めるため一度瓦を下ろして、新しく防水シートの張り直しや瓦桟を交換することにより雨漏りの止水や瓦のズレ等を直す工事
施工中
施工後